2025年5月25日 塚本邦雄研究の會は、東京「出版クラブホール」にて行われました

川野里子氏の講演は『塚本邦雄と葛原妙子~幻想の重量~』がテーマ。塚本と葛原のそれぞれの初期歌集から作品をあげ、「二人の方法を支えたものは何か?」について考察した。塚本の作品からは、かつての戦争と贋物の平和の戦後のダブルイメージ、自国への俯瞰目線、平和というものの実質、暗い笑い、死にあたいする母国はあるかなど、短歌から立ちあがる「生」への混沌や、怒りなどが解かれた。葛原の歌からは「私」不在の表現、近代史の理想の女性像(良妻賢母の役割など)、王朝以前からずるずる引きずってきたものなど、戦争で塞がれた身体性をとり戻そうとしたことが解かれた。                                           

引き続いてクロストーク、映像でよみがえる塚本邦雄、パネルディスカッションなど。また会場からの質疑応答に、世代を超えて研究が深まっていることを感受した。(報告:小黒世茂)

                         

講演 川野里子氏

「葛原妙子と塚本邦雄」~幻想の重量~

      二人の方法を支えたものは何か?


    クロストーク

   川野里子氏 × 尾崎まゆみ(玲瓏)

映像でよみがえる塚本邦雄

ビッグ対談「飯田龍太 × 塚本邦雄」

日本現代詩歌文学館の御協力で放映できました続きは2026年京都の塚本邦雄研究の會で


パネルディスカッション

パネラー

 髙良真実氏 上篠翔(玲瓏)

進行

  魚村晋太郎(玲瓏)

多くの御来場、
誠にありがとうございました